荒川ストーリー43 埼玉の荒ぶる川 荒川の特徴と重要性

 埼玉の荒ぶる川 荒川の特徴と重要性
 1 はじめに
 荒川は、奥秩父の甲武信ヶ岳の標高2,200m付近を源流にして、127ある支川を集めながら、埼玉県中央と東京都東部を流れます。流域面積は埼玉県のほぼ3分の2を占め、埼玉県では母なる川と呼ばれています。


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〈 険しいV字谷で日中でも暗い 周辺は原生林です 〉


2 源流点と起点
○ポイント 源流点は川の流れの始まり、起点は荒川の始まり。
(1)源流点・・・真ノ沢の源流点。甲武信ヶ岳(2495m)の2200m地点の湧き水源流点碑 周辺は原生林です。V字谷100m以上の深い地形(急流から形成)その後、真ノ沢が入川となって赤沢と合流するまでが源流です。
○甲武信ヶ岳は日本を代表する千曲川(長野県)笛吹川(山梨県)の源流 それぞれ信濃川(新潟県)、富士川(静岡県)となる。川は名前が複数付いている場合は、法律的には下流の名前で決まります。
○一泊しないと行けない岩場 荒川起点から9時間以上歩く 長野県側、山梨県側から甲武信小屋を目指すルートが一般的です。


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〈 甲武信小屋のすぐ下が荒川源流点 西沢渓谷側からの方が近いです 〉


(2)起点・・・源流点から約8km下流 赤沢谷合流点に荒川起点碑があります。
○日帰りハイキングコース 川又のバス停から歩き2時間くらいです。秩父鉄道「三峰口駅」バス35分徒歩2時間 車釣り場駐徒歩70分かかります。


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〈 赤沢谷出合が起点 起点碑がありお昼を食べるのにちょうど良いです 〉


3 荒川の特徴
 ○長さ15位、流域面積19位と川だけの数字では目立たないが首都圏を通るため流域内資産額は第1位です。


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〈 荒川の名は33もあります 川は荒れるのが当たり前なのでたくさんあります 〉


(1)名前 国は荒ぶる川 全国で33の荒川 かわがわと半々 「荒れ川」
33は一番多くはなかった 一級水系109では珍しく2つの荒川があります。川の名前がついたのは古いです。荒川は鎌倉時代末と言われています(国交省)。


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〈 付替えも放水路工事も荒川の重要性を裏付ける大工事だと分かります 〉


(2)付け替え工事 荒川西遷(江戸時代)と荒川放水路建設(明治44年~昭和5年)
  利根川東遷に関連する大工事 日本を代表する荒川放水路工事


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〈 荒川は最大な川ではないが日本の経済機能が集中するため被害想定額は日本一です 〉


(3)流域面積 面積2,940km2 19位 人口3位 人口密度2位 
  県内の3分の2を1河川が占めるのは珍しい→「母なる川」


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〈 県民はあまり自覚していないが支流を含めて県面積の2/3を占めます 〉


(4)川幅日本一と横堤 日本一2,537mの川幅 珍しい27(現25)本の横堤があります。


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〈 荒川の貯水機能はダムに劣らず近年は調整池が重視されています 〉



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〈 日本一の川幅も下流の江戸を守る長い歴史があります 〉



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〈 埼玉県南の川幅が広く横堤を多く作ることで流量調整機能が増します 〉

<評価 70クラス>
 川の改修は国策であり、歴史的に治水は時の政府の事業です。今でこそ、川の情報は公開され市民の関心がありますが、江戸の頃は市民にとって川は、水が流れるだけであって、近くの川はよく知っていても、徒歩が手段では川の名前や流域など全く関心がなかったでしょう。雨が降って山から流れてくれば、平地にぶつかればあちこち蛇行するのは当たり前です。それを現在の流路に定めるのは考えただけでも大変で、まして導水事業も併せて考えるとは、昔の人の苦労に頭が下がります。

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