拝察 戸外の朝もやの中の優美な女性 ラファエル・コランの楽、詩

 戸外の朝もやの中の優美な女性 ラファエル・コランの楽、詩
 JR東北線上野駅徒歩9分  2018年7月13日(金)拝察
 東京都台東区上野公園7番7号
 国立西洋美術館内
 入館料500円


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〈 楽 ラファエル・コラン 1899年 疲れたミューズなのでしょう 18.7.13撮影 〉

 この作品は、コラン49歳の時の油彩です。戸外の朝もやの中で、池に向かって女性が疲れた様子を見せています。若いとは言えない痩せた女性で、洋タイトルはMusic。ミューズの印象は過去の疲れなのです。



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〈 詩 ラファエル・コラン 1899年 いくらでも歌ってくれる女神です 〉

 この作品は、戸外の朝もやの中で、薄い白衣を身に付け詩を歌う女性の明るい心情が表現された作品です。



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〈 ド・ラ・パネーズ子爵夫人の肖像 レオン・ボナ 1879年 含む笑顔です 〉

 この作品は、エコール・デ・ボザールに学んだ肖像画家としての確かな写実的な筆致が、夫人の顔や黒のドレスに良く現れています。



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〈  芍薬の花園 クロード・モネ 1887年 百花繚乱が得意です 〉

 この作品は、花が好きでフランス ジヴェルニーの広い自宅の庭に花壇を造り、花を主題に多くを描きました。睡蓮、バラ、芍薬、キスゲ、アガパンサス、アイリス、ホタルブクロなどを描きました。



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〈 舟遊び クロード・モネ 1887年 やはり輝く印象のアリスが主役です 〉

 この作品は、47歳の油彩。5年後にモネと再婚するアリス43歳とその娘22歳を描いています。アリスは、モネのパトロンの実業家エルネスト・オシュデの妻で、モネ38歳の時から、オシュデ家と同居する不思議な関係でした。次第に、妻アリスを巡りモネとエルネストは不仲になり、エルネスト死後、直ちにアリスと結婚しました。娘ブランシュとの結婚でなかったのはせめてもの幸いです。



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〈 ばら フィンセント・ファン・ゴッホ 1889年 波立つタッチが出始めています 〉

 この作品は、37歳で亡くなる1年前の油彩です。1889年に南フランス・アルルでのゴーギャンとの共同生活を始めますが、精神病を発病し、サン=レミの療養所に入院した時に、中庭のバラを描きました。



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〈 字を書く少年 モーリス・ドニ 1920年 フラットを意識しました 〉

 この作品は、ドニが50歳の時の油彩。基本的に宗教的な主題を関心事にしていて、ちょうど前年に妻マルタが亡くなり、マルタの追悼のための礼拝堂を描いていた頃です。



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〈 聖母の訪問 ジョルジュ・デヴァリエール 1912年 左のマリアは7日間歩きました 〉

 この作品は、処女聖マリアが受胎告知の際に親戚のエリサベトが洗礼者ヨハネを胎内に妊娠して6か月になることを告げられ、確かめるためユダヤの山間にいるエリサベトを訪ねた場面です。マリアに会うと、エリサベトの子がお腹の中で跳びはね、エリサベトは聖霊に満たされました。

<評価 60クラス>
 ラファエル・コランは、1850年パリ生まれの黒田清輝を指導した画家です。パリのエコール・デ・ボザールで学び、母校の教授になりました。印象派や象徴主義の影響を受けた優美な作品を制作し、裸婦を中心に置く古典的な構図を継承しています。パリでの評価は中間的な絵のため大きくはないが、現地で黒田清輝、久米桂一郎、岡田三郎助を指導したことで知られています。

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