拝察 銀の波と象嵌の金の波が美しくからむ 大角幸枝の銀打ち出し花器

 銀の波と象嵌の金の波が美しくからむ 大角幸枝の銀打ち出し花器
 東京メトロ東西線竹橋駅徒歩7分 2018年3月28日(水)
 東京都千代田区北の丸公園1-1
 東京国立近代美術館工芸館
 入館料210円



DSC07593.JPG
 
〈 銀打ち出し花器 潜龍 大角幸枝 2009年 波が幻想です 18.3.28撮影 〉

 この作品は、銀の厚板を打ち延ばしています。三日月形の金の象嵌が美しく繰り返す幻想的な銀の波と絡み、金属が永遠に固定しようと試みるようです。潜龍は花器の名前で、龍が潜むという力強さを感じさせます。




DSC07590.JPG
〈 黒柿拭漆小箪笥 須田賢司 1994年 渋味の逸品です 〉

 この作品は、黒柿の木を拭漆した作業の名前。木目を活かした横長の小箱が、中央の繰り返しの精緻な木模様と相まって、技術の確かさを感じさせます。



DSC07588.JPG
〈 沈金飾箱 緑風 鳥毛清 2011年 漆と金で日本美を尽くします 〉

 鳥毛清さんは、昭和30年 石川県穴水町生まれの沈金漆芸作家です。石川県輪島漆芸漆芸技術研究所卒業し、リス、猫など小動物の沈金の箱が得意です。



DSC07586.JPG
〈 欅拭漆切子面箱 鈴木光爾 2005年 欅面を強調です 〉

 この作品は、天星・朧朧の題。金の星形のうっすらした象嵌が欅面と同化しています。



DSC07584.JPG
〈 乾漆割貝蒔絵飾箱 半夏生 小椋範彦 1997年 大きめ模様が良いです 〉

 この飾箱の名前は半夏生。半夏生は、季節的な夏至から11目との意味もあるが、ドクダミ科の植物の名前。半夏生の時期に葉の半分が白くなって化粧をしているようになるという。



DSC07582.JPG
〈 打込象嵌花器 新緑 2001年 奥山峰石 燃え立つ勢いです 〉

 奥山峰石は、昭和12年山形県生まれの鍛金工芸家です。職人から40歳を過ぎてから象嵌作家になりました。



DSC07580.JPG
〈 截金六角組飾宮 六花集香 江里佐代子 1992年 花です 〉

 江里佐代子は、昭和20年京都生まれの截金家です。截金は、線状に切った金箔を筆と接着剤を用いて貼り文様を表現する伝統技法です。



DSC07578.JPG
〈 彫漆色紙箱 カトレア 音丸耕堂 1992年 品が良いえんじ色です 〉

 音丸耕堂は、明治31年香川県生まれの漆芸家です。堆朱、堆黒、紅花緑葉など色多彩な漆を用いました。

<評価 95クラス>
銀打ち出し花器の大角幸枝さんは、昭和20年静岡県掛川市生まれ74歳の金工家です。東京芸大芸術学科を卒業し、女性初の金工の人間国宝です。鍛金、布目象嵌などの技法をきわめ、波・流水・雲・風などを表現します。この作品のような銀鍛造の金象嵌の作品が得意です。洗練された美しさと力強さに感心します。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント