荒川ストーリー11 枯渇した荒川の砂利採取

 枯渇した荒川の砂利採取
 秩父鉄道永田駅徒歩20分 2009年2月28日(土)訪問
 埼玉県深谷市荒川
 


《 深谷花園付近 扇状地が始まり砂利採取洗浄施設ができます 09.2.28撮影 》

 荒川流域での砂利採取は、明治時代の中頃から昭和50年代の前半まで続きました。日本における砂利の利用は、関東大地震頃から本格化したとされています。当時は、大消費地に近い都市近くの多摩川や荒川など大河川で川砂利が盛んに採取された。大都市圏でコンクリートによるビルなどの建築が盛んになったことにより、砂利の需要が急増しました。


《 明戸大麻生付近 岩盤が露出し砂利は枯渇しています 》
 
 埼玉県は、既に採取していた民間業者に混じり、県財政の充実と砂利の安定的供給を図る目的で、大正12年から砂利採取事業を始め、昭和45年の廃止まで4,000万m3の砂利を採取した。ピーク時を含め全体の6割を採取した。残り4割が民間です。



《 河床が低くなり渇水化のため堤防を造り貯水し取水できるようにします 》

 硬くて重い荒川の砂利は、基礎的な建設資材として道路・橋梁・ダム・鉄道等のインフラ整備に重要な役割を果たした。川砂利採取が廃止となった理由は、1960年代から70年代をピークに、川の砂利を取り尽くしてしまったからです。荒川の場合は寄居の先から扇状地になるが、寄居の先の花園から熊谷にかけて川底が5m~10m削られて岩盤が露出しました。




《 上流域は森林が減り扇状地は岩盤が露出し渇水が一層進みます 》

 この影響としては二つあって、大きな影響は水位を下げ自然流下を困難にし渇水を生じさせたこと、もうひとつは砂利に付着していた微生物がなくなって、生態系が変わってしまったこととされています。



《 熊谷付近 砂利採取は過ぎると護岸を崩し治水をも不安定にします 》

 現状
 現在は、川砂利に代わり費用はかかるが、山で切り崩した陸砂利(おかじゃり)や建設コンクリートの再生砕石砂利が使われています。

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