荒川ストーリー7 荒川で使われた伝統的な漁法

荒川で使われた伝統的な漁法
 荒川に棲む魚のうち、イワナ・ヤマメ・ウグイ・アユ・ウナギ・ナマズ・コイ・フナなどは、獲って地域で売られていました。

1 ヤナ漁(清流域・旧大滝村)
 荒川の源流・河岸段丘・扇状地域では、イワナ・ヤマメ・ウグイなどを捕って売っていた。源流域に生息するイワナやヤマメは、ふつうは竿釣りだが、簡単なウケやヤナも使った。ヤマメヤナは、ヤマメをとる道具。割竹を藁で編んでスノコを作り、小さな滝の落ち込みに仕掛ける。スノコには葉の付いた枝を入れ、取れたイワナが鳥などにとられないようにした。山仕事に出かける前に作って仕掛けたという。

2 ガラ引き漁(上流域・秩父市)
 川幅が広くなる河岸段丘・扇状地域では、アユのガラ引き漁やウグイのイシグラ漁など、魚の習性を利用した漁法があった。ガラ引き漁は、ガラ板という道具を使って、ガラガラと音を立てて引きづり、板の陰と水しぶきにおびえるアユを上流の浅瀬に追い込み、投網で一気にとる漁法である。
 イシグラ漁は、水中に、ぐり石を積み上げ、石の山を作っておき下ってきた魚が石の隙間を入るのを待って捕る漁。


〈 アユは川と海を回遊し代表的な川釣りの対象 重要な食用魚です 08.9.4撮影 〉

3 瀬張網漁(上流域・熊谷市)
 瀬張り網漁は、アユを対象に行われる漁法。川幅いっぱいに杭を打ち、網を張る。網の下部にはモジリと呼ぶ竿を仕掛ける。川を下ってきた鮎は網に行く手をはばまれ、逃げ場を探しているうちにモジリに入ってしまう仕組みである。



〈 ウナギは回遊魚 ウナギ塚やウナギ筒など的を絞った伝統漁法が各地にあります 〉


4 投網(とあみ)漁(中流域・上尾市平方)
 投網は、手元に手綱を持ち、網の下部に錘(おもり)を付けた円錐形の網を投げて捕らえる。この網をうまく広がるように川に投げ込み、網が川底に到着した後、手綱を引き寄せるコツが必要な漁法。アユ。

5 ウケ漁(中流域)
 竹で編んだ細長いカゴをウケと呼ぶ。梅雨時、荒川をのぼるウナギをウケで捕らえる漁法。夕方、ウナギの活動しそうな岸辺の石かげなどに、エサとしてミミズなどを入れたウケを沈め、石などで押さえ、翌朝、日の出頃に引き上げる。

6 ナガナワ漁(中流域)
 約100m程度のチチワ(幹縄)に釣針のついた約1mのクチワ(枝縄)50本程度をつけ、夕方適当な場所にミミズ・ヒルなどの餌を付け入れておき翌早朝に魚を釣り上げる漁法。対象魚によって釣針の形状や糸の太さは異なる。フナ・ウナギ。

7 置き針漁(中流域)
 太く長い木綿糸に、タコ糸で釣針を10本ほどずつ結びつけ、ミミズを餌にして針につけて、川のよどみなどに沈めておく漁法。ウナギ・ナマズ。

8 建て干し網漁(下流域)
 海の満ち引きを利用して、川をふさぐように定置網を張り、潮が引くと浅瀬には沢山の魚が残り、網や手づかみで捕まえる漁法。ウナギなどです。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック