散歩 美しい堅固な洋館 東京国立近代美術館工芸館

 美しい堅固な洋館 東京国立近代美術館工芸館
 東京メトロ東西線竹橋駅 徒歩10分 2009年1月4日(日)散歩 
 入場料200円
 明治43年建築


〈 旧陸軍司令部庁舎を改修して美術館となった 東京駅舎に似ています 2009.1.4撮影 〉

 陸軍技師田村鎮の設計による近衛師団司令部庁舎を改修した美術館仕様の建物です。染織、陶磁、ガラス、漆工、木竹工、金工等の工芸および工業デザインに関する展示を開催する分館です。



〈 2階の休憩所 軍庁舎のせいか美しい外観に比べ内部は狭いです 〉
 
 工芸とは、人間の日常生活において使用される道具類のうち、その材料・技巧・意匠によって美的効果を備えた物品、およびその製作の総称を言う。材料によって多くの種類に分けられ、陶磁、金工、漆工、木工、竹工、ガラス、染織などの部門があります。



 
〈 2階アガリ付近 狭い階段など全体にコンパクトに作られています 〉

 改修保存工事の結果、外観は屋根をスレート葺きに変更されたのみであるが、内部躯体は煉瓦壁の内側をコンクリート補強するなど、耐震・防音・断熱工事が行われ、中央階段付近以外は変わっています。



 
〈 館入口 上部のアーチが中東の中世ゴシック様式を思わせます 〉

 第一次世界大戦後、アメリカが大不況に陥った時、産業界を活気づけるのにインダストリアルデザインが貢献しました。当時、器具を人が使いやすく、親しみやすい道具に変えていったのは米国のデザイナー・レイモンドローイ(たばこのピースをデザインした)をはじめ、数人の先駆者です。


 
〈 建屋裏のオブジェ 実物は大きい 日陰で映えないので表に置くべきです 〉
 
 これら先人たちが、商品に新しく付けたデザインという価値は需要を大いに喚起し、不況からの脱出につながりました。それ以後、デザインは米国産業界にとって必要な経営資産として定着したのに対し、日本におけるデザインは、戦後わずか50年余りの歴史です。



〈 赤レンガ建て屋はやはり美しい 丸味を出さない設計が陸軍らしいです 〉

 1951年、 松下電器の松下幸之助氏がアメリカ視察の際に米国の百貨店に陳列されている様々な形のラジオを見て、疑問を持った。ラジオの顔がそれぞれ違うということを知り、帰国後すぐに「これからはデザインの時代である」と言ったことは有名です。これが日本におけるデザインのはじまりされています。



〈 当日企画展 工芸がどこにあるのか解らない企画でした 〉

 日本の産業界は近代的な生産性向上の手法と共に、インダストリアルデザインを米国に学び、その成果を踏まえて、生産性の向上を図る目的の一つとしてデザイン手法を発展させてきた。企業経営者がデザインをビジネスの武器として位置付け、商品作りの手段に役立て高く評価したことは正解でした。



〈 写真左がオブジェ 現代オブジェが散在し工芸との関連が分からないです 〉

 デザインと芸術は基本的に異なる。創作を必要とすることでは共通するが同質のモノを数多く、間違いなく生産することがデザインの絶対条件であり、芸術作品は世界における唯一の存在です。

 <評価 60クラス>
 美しい赤煉瓦づくりの外壁が魅力的です。ただ旧陸軍設計のため駅舎を模したようでもあるが、赤煉瓦自体が改修されて美しい。しかし、工芸館と称するには現代オブジェの散在や工芸意図が展示・説明不足であり、国企画にありがちな目が行き届いていない状態です。企画運営が早く民間委託される方が望ましいでしょう。

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