探訪 名勝旧古河庭園と日本人の自然意識

名勝旧古河庭園
 JR京浜東北線上中里駅徒歩7分 平成19年11月2日(金)探訪
 閑静な住宅街の狭い坂を上ると、落ち着いた雰囲気の中に正門があります。
 古くからある庭園名の冠に名勝、とあるのは、平成18年1月に国指定名勝とあるので、そのためでしょう。
 庭園への興味は大学時代後半くらいからで、「花の名所ガイド」の皇居御苑、新宿御苑、清澄庭園、芝離宮恩賜公園、六義園、後楽園、三渓園などを実際に訪れ、園主のもてなしの心を愉しみます。



≪  旧古河庭園洋館 幾何学的バラ園が見事です 07.11.2撮影 ≫

 旧古河庭園はもと明治の元勲・陸奥宗光の別邸でしたが、次男が古河財閥の養子になった時、古河家の所有となりました。



≪  イギリス風建物と庭園 コンドルが庭園と一体に設計です ≫

 現在の洋館と洋風庭園の設計者は、英国人ジョサイア・コンドル博士(1852~1920)。コンドルは当園以外にも、旧岩崎邸庭園洋館、鹿鳴館、ニコライ堂などを有名建築を設計し、我が国の建築界に多大な貢献をしました。



≪ 南側日本庭園 池の灯籠が渋いです ≫



 日本人の自然意識
 日本人は木の緑や自然が好きである。
 日本は、8割は山林で、平地は2割であるから、外国などの立派な公園は少ないが、そのかわり数年前ウサギ小屋と呼ばれたような、小さな敷地でも木を植えて楽しんでいる。面積では、外国に負けるだろうが、その分身近に緑をおいて楽しんでいると言えそうだ。
 しかし、日本人の緑に対する感情の働きは、説明しにくい。
 山を歩くための道が、きれいに整備されていないと、登山人気は低いという。山に入って、鳥や虫が鳴いたり、飛んだり、自然の状態でいることを好ましく思わない。観察するという習慣がないようだ。そういえば、海外のファーブル昆虫記や、シートン動物記のような優れた観察記が日本には少ないように思う。
 一方、身近な自然であっても、庭園が好きなのであり、盆栽、箱庭、トピアリー等の他国に類を見ない独特の文化まで創るほど緑が好きなのである。
 とみると、日本人が好むのは、自然な「自然」ではなく、人工的、あるいは人の手が加えられた「自然」なのだ。
 人の手が加えられた自然を気持ちよく眺め、安心する。そして、自分もやってみたいという気持ちを持つのが、日本人の「自然」に対する自然な心なのであろう。

 <評価70クラス>
 この庭園の特長は、丘陵の高低差を利用して作った和洋折衷の庭園であることで、本館の西洋ルネッサンス風の洋館と前庭・バラ園の一体の雰囲気と、一段下がって離れたところに平坦に作られた日本庭園のベストマッチングであろう。
 洋館のすばらしさは、旧岩崎邸洋館にも似て、エキゾチックな雰囲気を持つが、それを引き立てているのが、南側のバラ園と良く刈り込まれた芝生である。バラ園は、幾何学模様に刈り込まれ、イギリス式であろうか、左右対称で、見る庭である。芝生もこれ以上ないくらい美しく短く刈り込まれ、見る人の気持ちを清新にさせる。ただ、私邸から、感動を与える施設への転換は不十分である。

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